日本の伝統的な正装である袴。
成人式や大学の卒業式で着る人が多いように、卒業式にふさわしい格式高い服装と言えるでしょう。
ところが、増え続ける袴児童に待ったの声が!
小学校の卒業式の服装で袴が禁止例を出す学校が増えている理由と、袴を着たい女の子はどうしたら良いのかを考えてみました。
目次
小学校の卒業式で袴を禁止する理由とは
SNSを見てみると、「新6年生になった4月当初に小学校から卒業式の服装についてお手紙を受け取った」という保護者の方がいました。
「ふさわしい服装を」というやんわりとした説明とともに、「袴は禁止」との通達だったようです。
レンタルも購入も、袴はスーツセットアップやワンピースよりも予約時期が早く、夏以前に購入するご家庭もあります。
去年まではOKだったのに!という方や、逆に去年はダメだったけど今年は解禁された♪ なんて学校もあると思います。
学校サイドも決断に至るにはさまざまな意見交換がされ、悩みながら発表されていることでしょう。そもそも卒業式で袴はなぜ禁止されるようのなったのでしょうか。
華美で目立ちすぎる?
袴とは上半身は着物、下半身に袴と呼ばれる着物をかぶせて着るスタイルです。
着物は繊細な柄が美しく、長い袖に凛と整った襟元、着物に合わせた髪飾りと髪型がなんとも雅でキレイ!多種多様なデザイン・色の中から好みの組み合わせで選べるため、オシャレが好きな女の子にとって憧れのファッションでしょう。
また保護者としても、成長した我が子が美しい袴姿で卒業式に出られることは誇らしく喜ばしいことですよね。
一方で、スーツスタイルやワンピースの子に比べて華やかになるため、目立ちすぎてしまうという意見があります。
ヘアスタイルも艶やかな盛り髪にしたり大きな髪飾りをつける子もいたりと、並んだ時に後ろの子が前が見えなくなってしまうこともあるかもしれません。
費用がかかる贅沢ファッション?
袴一式をそろえると、スーツやワンピースよりも高級な印象です。
着物の価格は物によって大きく、近年ではポリエステル生地で作られた軽量でリーズナブルな価格の袴が主流ですが、贅沢品というイメージは根強いのではないでしょうか。
一部の学校では、「ご家庭の経済状況」の格差が浮き彫りになってしまうことを懸念して袴を禁止したと言われています。
歩きにくくて危ない?
着物は大人でも窮屈!
帯でウエストをきつく絞り苦しい状態で、丈が長くボリュームのある袴をブーツで歩くのは大変です。長時間におよぶ卒業式、苦しくて気分が悪くならないか心配もあります。
卒業証書をもらうために壇上に上がる時、ただでさえ緊張しているのに階段を登る時に袴を踏んで転びそうになったらと、見ている保護者もヒヤヒヤものです。
実際に卒業式を袴で参加した子は、着くずれた時に自分で直せない、お手洗いに行けないといった経験をした子もいるはずです。
袴禁止は解決できる?
華美、費用、着崩れ、歩きにくさ(安全性)などの理由から、卒業式の袴を禁止している小学校が増えているそうです。
禁止になった小学校の保護者のあいだでは賛否両論が分かれており、学校側は今後も禁止にするか、ある一定の規則をもって解禁にするかなど今後の動向が注目されています。
禁止理由には「たしかに」と思う部分がありましたが、気になる点もあります。
保護者の価値観のズレ
まず、袴が卒業式にふさわしくないと感じている保護者と、正装だからいいじゃないか、本人が着たいと言ってるんだから着せてあげたいと思っている保護者いること。
着る着ないもありますが、袴に対する価値観が個々にズレています。
かりに卒業式に女の子が袴を着ていたとして、落ち着いたデザインの着物を綺麗な着こなしで、髪型は盛りすぎないまとめ髪で、メイクもしていなかったらどうでしょうか。
もちろん卒業式の主役なので、綺麗な色・柄のものをという気持ちもわかるけれど、卒業生全員が主役です。1人だけ目立ちすぎるのは、まわりから批判されてもしかたないかなと思います。
ファッションのトレンドは、メーカー側が作り出し消費者がそれに乗っている形が多いです。着物メーカー・レンタル会社が、もっと落ちつたデザインの袴を用意してくれたら変わってくるかもしれません。
さらに、着崩れしても直せるように本人が練習していて、歩きやすいように袴の裾を少し短めにして、トイレの練習をした状態で卒業式に参加していたらどうでしょう。
袴姿で長時間の卒業式をこなすのであれば、当日初めて袴を着せるのは不安があると思います。
袴で過ごす練習をかねて、卒業記念写真の前撮りをおこなえば一石二鳥ですよね。
「転んでも自分の責任だから」ではなくて、「転んで怪我でもしたらまわりにも心配をかけ迷惑がかかるから」の心構えを親子で持つことが大切だと思います。
禁止原因の半分はヘアスタイルのせい?
2つ目の気になる点は、「華美・費用がかかる」と問題視されているのはヘアスタイル・ヘアアレンジだということです。
ヘアスタイルによって全体の印象は相当変わり、アップスタイルで大きな髪飾りをつければ超ド派手になってしまいます。
編み込みやシンプルなまとめ髪に、ワンポイントくらいの髪飾りにすればそれほど派手ではないし可愛らしいです。
せっかく美容室に行ったのだから凝った髪型にしたいと思うのもわかりますが、正装を意識してトータルコーディネートしたいですね。
小学校の卒業式で袴を着たい?着せたい?
昨年小学校を卒業した長女るる(中1)と次女りり(小5)、保護者ななママ(私)の3人で卒業式の袴について話し合ってみました。
子供目線
親目線
袴禁止に賛成する保護者の方もいることから、今後も長く続きそうな問題です。
まとめ・卒業式で袴を着るなら規制ありでOKにしては?
小学校の卒業式で袴禁止になっている件について、理由と個人的な意見をまとめました。
ネットで書き込まれている、賛成派・反対派のどちらの意見も読みました。偏った意見が多く、落ち着いて考えた方がいいと感じています。
卒業式の服装は、決まりがない限り基本的には自由ですよね。たまにですが普段着のような服装の子供までいます。中学の制服を着ている子は、うちの地区ではほぼいません。
袴は派手になりがちなので、学校から派手になりすぎないよう上手く保護者にむけて伝達してもらえると、その基準にそって用意できて助かるかなと思います。
それ以上は保護者のモラルにお任せして、禁止や制約をキツくしすぎない方が揉めないのではないでしょうか。
「昔は袴を着ている子なんていなかった」という意見もありますが、時代は変化していくものですし、学校の教育や風紀も昔とは大きく変わっています。今の時代にあった解決策を見つけて欲しいです。
袴問題を柔軟にとらえ、子供達の門出を気持ちよく迎えさせてあげたいですね。
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